名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- 物語STORIES三冠馬の系譜、芦毛の怪物たち — 連載読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- ドリームレースDREAM時代を越えた夢の一戦を、千回走らせる
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
物語で辿る
テーマ別に名馬の歴史を読む・観る年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
アンパドゥ
通算成績7戦5勝
獲得賞金9,503万円
生年月日 2021.03.29(令和3年)毛色 鹿毛性 牡
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GIII関屋記念 | 新潟 芝1600 | 1人気 | 岩田望来 | 1:32.4 | 上り33.7 | 映像 | |
| 1 | 分倍河原S | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:32.2 | 上り32.7 | — | |
| 7 | 雲雀S | 東京 芝1600 | 1人気 | 横山武史 | 1:34.5 | 上り33.3 | — | |
| 1 | 3勝上2勝クラス | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:33.8 | 上り33.7 | — | |
| 2 | 国立特別 | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:33.2 | 上り32.9 | — | |
| 1 | 五頭連峰特別 | 新潟 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:32.4 | 上り32.4 | — | |
| 1 | 3歳未勝利 | 東京 芝1600 | 1人気 | C.ルメール | 1:33.6 | 上り33.6 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父Iffraaj 2001鹿毛 | Zafonic | Gone West |
| Zaizafon | ||
| Pastorale | Nureyev | |
| Park Appeal | ||
| 母Latharna Skies | Dubawi | Dubai Millennium |
| Zomaradah | ||
| Firth of Lorne | デインヒル | |
| Kerrera |
旅程 — この馬の物語
2021年生まれの鹿毛の牡馬。父Iffraaj 2001鹿毛、母Latharna Skies。主な勝ち鞍は関屋記念。
海の名の一族に、人の名を一頭
母系の名を並べていくと、ひとつの海岸線が浮かび上がる。祖母Firth of Lorne——スコットランド西岸、マル島と本土のあいだに横たわる入り江の名だ。その仔たちにはLoch Linnhe、Etive、Falls of Lora。いずれも同じ海に連なる入り江と湖、そして潮が滝のように鳴る瀬の名である。ゴドルフィンがこの一族に配った名前は、ほとんどが地図の上にあった。 その一族から、2021年3月29日、イギリスで一頭の鹿毛の牡馬が生まれる。父Iffraaj、母Latharna Skies。名はアンパドゥ。日本での登録に添えられた馬名の由来は、地名でも海でもなく、ただ「人名より」とだけ記されている。海の名を負う一族のなかで、この馬だけが人の名を負った。 生産も所有もゴドルフィン。海を渡った先で手綱を預かることになったのは、美浦の木村哲也だった。イクイノックスを送り出した厩舎である。
二〇二四年五月二十六日 ― 初陣と、失われた一年
母Latharna Skiesはフランスで11戦し、2着2回・3着2回。勝ち鞍をひとつも持たないまま繁殖に上がった牝馬である。ただし血の裏側は濃い。祖母Firth of Lorneは2003年のフランス1000ギニー(ポール・デッセ・プーリッシュ)で2着に入った馬で、のちにDubawiとの間にMaster of The Seasを産んだ。2021年の英2000ギニーをハナ差で取り逃がし、二年後にブリーダーズカップ・マイルを勝った馬――アンパドゥにとっては、母の全弟にあたる。 2024年5月26日、東京・芝1600mの3歳未勝利戦。18頭立ての1番人気に推された初陣で、鞍上はクリストフ・ルメール。馬体重480kg。直線で抜け出すと2着ロジカルワーズに2馬身以上の差をつけ、初出走初勝利を飾った。 そこで時間が止まる。骨折が判明し、長期休養に入ったのだ。3歳の夏も、秋も、クラシックの季節も、この馬はターフにいなかった。一つ下の半妹リヤドスカイラインもまた日本に渡ってきたが、こちらは一度も出走しないまま中央の登録を抹消されている。走れることは、当たり前ではない。
一年二か月ぶりの新潟
復帰は2025年8月2日、新潟の五頭連峰特別。ゲートが開くのは一年二か月ぶりだった。馬体重は502kg、初陣から22kgを増やしている。休みは、この馬を確かに大きくしていた。 鞍上は再びルメール。直線でダノンセンチュリーとの叩き合いになり、クビだけ先に出る。2戦2勝。 秋は東京へ移った。11月2日の国立特別は1番人気に応えられず、エンペラーズソードに4分の3馬身届かず2着。だが11月29日の2勝クラスでは上がり最速の脚を繰り出し、2馬身差で完勝する。一年以上を失った馬が、失った時間を数え直すように階段を上がっていった。
冬の躓き、五月の府中
つまずきは冬に来た。2026年2月15日、東京の雲雀S。16頭立ての14番から1番人気に支持されながら、7着に敗れる。勝ち馬とは0.5秒。そしてその勝ち馬は、半年前の新潟でクビ差退けたダノンセンチュリーだった。追う立場と追われる立場は、たった半年で入れ替わっていた。 立て直しには三か月を要した。5月9日、東京の分倍河原S。58kgを背負い、ルメールとともに1番人気に応える。アウフヘーベンをクビ差しのいで1分32秒2、上がりは32秒7。6戦目にして3勝クラスを卒業し、重賞の門が開いた。
不良の新潟 ― 最内を突く
2026年7月26日、新潟。雨が降り続き、芝は不良。第61回関屋記念は14頭立てで、アンパドゥのハンデは56kg――3勝クラスで背負い続けた58kgより、2kg軽かった。1番人気。手綱は岩田望来に渡っていた。 ゲートは出たものの二の脚がつかず、道中は後ろから。直線を向いてもまだ前には多くの馬がいた。横に広がった隊列の、その最内が空く。岩田はためらわずそこへ馬を入れた。残り200mでトップスピードに達すると、差は見る間に開いていく。2着クランフォードに5馬身。1分32秒4、上がりは最速の33秒7。重賞初挑戦での初制覇だった。雲雀Sで先着を許したダノンセンチュリーは、11着に終わっている。 レース後、岩田はこの馬の先をこう言った。「無事にいけばもっと大きいところでもやれると思います」[^1]。木村もまた、状態よく送り出せたことと鞍上の判断を称えた。 無事に、と鞍上は言った。骨折で消えた一年二か月を、この馬は知っている。海の名ばかりが並ぶ一族でただ一頭、人の名を負った鹿毛は、雨の新潟で初めて重賞のゴール板を先頭で通過した。次にゲートが開く日を、静かに待てばいい。
出典:デイリースポーツ「【関屋記念】1番人気の5歳馬アンパドゥが内から突き抜けて5馬身差で重賞初挑戦初制覇 岩田望復帰ウイークにいきなり重賞V達成」2026年7月26日配信、https://www.daily.co.jp/umaya/news/2026/07/26/0020635346.shtml、閲覧日:2026年7月28日。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。