名馬の記憶を、
再生する。
サイトの出馬表
このサイトの、すべての入口。- 今週の競馬WEEKLY重賞日程・観戦コラム・展開シミュレーション
- 名馬録HORSES馬柱と映像で辿る、一頭の全成績と引退後
- レースRACES重賞ごとの歴代優勝馬と、その映像
- 年表TIMELINE一年一走 — 1950年から、年ごとの紙面で
- 物語STORIES三冠馬の系譜、芦毛の怪物たち — 連載読み物
- 牧場帖BOKUJŌ-CHŌ北海道 — 引退馬たちの「いま」を訪ねる帳面
- ドリームレースDREAM時代を越えた夢の一戦を、千回走らせる
- このサイトについてABOUT方針・映像と画像の扱い・お問い合わせ
物語で辿る
テーマ別に名馬の歴史を読む・観る年表ICHINEN-ISSO — 2400m
牧場帖
一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。名馬録
スライダーを動かすと、その世代に生まれた馬を獲得賞金の多い順で表示します。
カレンブーケドール
通算成績17戦2勝
獲得賞金4億5,805万円
生年月日 2016.04.23(平成28年)毛色 鹿毛性 牝
全成績
主要戦績(抜粋)・新しい順| 年月日 | 着順 | レース | コース | 人気 | 騎手 | タイム | 上り3F | 映像 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 12 | GI天皇賞(秋) | 東京 芝2000 | 4人気 | 戸崎圭太 | 1:59.2 | 上り34.7 | 映像 | |
| 4 | GI宝塚記念 | 阪神 芝2200 | 3人気 | 戸崎圭太 | 2:11.7 | 上り35.2 | 映像 | |
| 3 | GI天皇賞(春) | 阪神 芝3200 | 4人気 | 戸崎圭太 | 3:15.2 | 上り37.7 | 映像 | |
| 2 | GII日経賞 | 中山 芝2500 | 1人気 | 松山弘平 | 2:33.4 | 上り34.5 | 映像 | |
| 5 | GI有馬記念 | 中山 芝2500 | 3人気 | 池添謙一 | 2:35.6 | 上り36.8 | 映像 | |
| 4 | GIジャパンカップ | 東京 芝2400 | 5人気 | 津村明秀 | 2:23.2 | 上り34.8 | 映像 | |
| 2 | GII産経賞オールカマー | 中山 芝2200 | 2人気 | 津村明秀 | 2:15.5 | 上り35.1 | 映像 | |
| 2 | GII京都記念 | 京都 芝2200 | 2人気 | 津村明秀 | 2:16.8 | 上り35.9 | 映像 | |
| 2 | GIジャパンカップ | 東京 芝2400 | 5人気 | 津村明秀 | 2:26.0 | 上り36.9 | 映像 | |
| 2 | GI秋華賞 | 京都 芝2000 | 2人気 | 津村明秀 | 2:00.2 | 上り36.2 | 映像 | |
| 3 | GIII紫苑S | 中山 芝2000 | 1人気 | 津村明秀 | 1:58.4 | 上り34.0 | — | |
| 2 | GI優駿牝馬 | 東京 芝2400 | 12人気 | 津村明秀 | 2:22.8 | 上り35.1 | 映像 | |
| 1 | LスイートピーS | 東京 芝1800 | 2人気 | 津村明秀 | 1:47.7 | 上り33.1 | — | |
| 4 | GIIIデイリー杯クイーンカップ | 東京 芝1600 | 4人気 | 戸崎圭太 | 1:34.4 | 上り33.6 | 映像 | |
| 1 | 2歳未勝利 | 中山 芝1600 | 1人気 | O.マーフィー | 1:35.5 | 上り35.1 | — | |
| 3 | 2歳未勝利 | 東京 芝1800 | 1人気 | 北村宏司 | 1:50.4 | 上り34.3 | — | |
| 2 | 2歳新馬 | 東京 芝1600 | 3人気 | 北村宏司 | 1:37.5 | 上り33.0 | — |
血統
金色の名は 名馬ジャーニー に掲載 — その馬のページへ| 父ディープインパクトDeep Impact | サンデーサイレンスSunday Silence | Halo |
| Wishing Well | ||
| ウインドインハーヘアWind in Her Hair | Alzao | |
| Burghclere | ||
| 母ソラリアSolaria | Scat Daddy | ヨハネスブルグJohannesburg |
| Love Style | ||
| So Linda | Seeker's Reward | |
| So Posh |
旅程 — この馬の物語
2016年生まれの鹿毛の牝馬。父ディープインパクト、母ソラリア。
黄金の花束という名
2016年4月23日、北海道千歳市の社台ファーム。父はディープインパクト、母はソラリアという黒鹿毛だった。 ソラリアはチリの馬である。あちらでエルダービー、チリ1000ギニー、アルトゥーロ・L・ペーニャ賞——南米のGIを三つ勝った牝馬が海を渡り、日本の牧場でこの鹿毛の娘を産んだ。母の父はScat Daddy、母の側にはMr.Prospectorの4×5が畳まれている。半兄にキャンディライド産駒のガーデンテラス、翌年には同じディープインパクトとの間に半妹エヴァーマノが生まれた。 名は、馬主・鈴木隆司の冠名「カレン」に、フランス語のbouquet d'or——黄金の花束を継いだものだった。登録された馬名の意味には、こう添えられている。勝利の大輪を咲かせてほしい、と。 その一文が、これから五年、この牝馬の背中に載り続ける。
アタマ差の出発
2018年10月8日、東京の芝1600m。3番人気で迎えた新馬戦で、カレンブーケドールは出走馬中最速となる上がり3ハロン33秒0を使った。ゴール前でぐんぐん詰め寄り、それでも3番手から抜け出したダノンキングリーをアタマ差だけ捉えきれずに2着。届きそうで届かない——のちに何度も繰り返される競馬の輪郭が、最初の一戦ですでにできあがっていた。 2戦目は東京の1800mで1番人気に推されながら、不利もあって3着。3戦目、中山のマイルでオイシン・マーフィーを鞍上に迎え、ようやく初勝利を挙げる。 明けて2019年、戸崎圭太とのコンビでクイーンカップへ。勝ったのは同期の牝馬クロノジェネシスで、カレンブーケドールは0秒2差の4着に終わった。賞金を積めず桜花賞は見送り、4月末のスイートピーステークスへ矛先を変える。この日はじめて手綱を取ったのが、美浦の津村明秀だった。二人はクビ差で凌いで勝ち上がり、オークスへの切符を手にした。
府中のクビ差
2019年5月19日、優駿牝馬。単勝94.1倍、12番人気だった。 好位から進出したカレンブーケドールは、府中の長い直線で先頭に立つ。外からラヴズオンリーユーが一完歩ずつ差を詰め、残り100mで並びかけ、半馬身ほど前に出た。そこから内でもう一度伸びた。ゴール板を過ぎたとき、差はクビひとつ。勝ち時計2分22秒8はレースレコードだった。 「直線が長かった」[^1]。津村のその一言に、この日の全部が入っている。数完歩早く抜け出していれば、直線が数メートル短ければ。 2番人気のクロノジェネシスは3着。生涯で六度顔を合わせることになる同期の女王に、カレンブーケドールが先着したのは、この日が最初で最後になる。
出典:サンケイスポーツ「【オークス】12番人気カレンブーケドール悔し2着も大健闘 津村『直線が長かった』」2019年5月19日配信、https://race.sanspo.com/keiba/news/20190519/pog19051919270010-n1.html、閲覧日:2026年7月24日。
銀が三つ
秋初戦の紫苑ステークスは1番人気。直線でいったん先頭に立ちながら差し返され、3着に終わった。 10月13日、稍重の京都で秋華賞。2番人気で中団の内を進み、そこから伸びたが、クロノジェネシスに2馬身届かない。 そして11月24日、ジャパンカップ。牝馬はこの馬一頭きり、重賞のタイトルはまだ一つも無い。それでも5番人気に支持された。1枠1番から好位の内を確保し、直線で抜け出しを図る。だが最内を突いたスワーヴリチャードが伸び、3/4馬身が最後まで縮まらなかった。GIで三度続けての2着である。 レース後、国枝栄は言った。「文句なしの競馬でした。また来年です」[^1]。負けを噛み殺した言葉ではない。来年がある者の言葉だった。
出典:ラジオNIKKEI「【ジャパンC】(東京)〜スワーヴリチャードがGI・2勝目 [News]」2019年11月24日配信、https://www.radionikkei.jp/keiba_article/news/post_19419.html、閲覧日:2026年7月24日。
渡れなかった海
4歳初戦の京都記念は重馬場。道中は後方から脚を伸ばしたが、またクロノジェネシスの2着だった。 次の目標はドバイシーマクラシック。カレンブーケドールは現地入りまで果たしたものの、新型コロナウイルスの感染拡大で開催が中止となり、一度も走らないまま日本へ戻る。休養は長引き、次に競馬場へ帰ってきたのは7か月後、9月のオールカマーだった。好位から早めに抜け出し、今度こそと見えたところをセンテリュオにハナ差交わされる。四戦続けての2着。 11月のジャパンカップは、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトという三頭の三冠馬が同じゲートに入った年だった。5番人気のカレンブーケドールは、その三頭に続く4着に入っている。 暮れの有馬記念は池添謙一に手綱が渡った。中団から早めに動いて5着。「勝ち馬の手応えが違いすぎた」[^1]と池添は脱帽している。勝ったのは、またしてもクロノジェネシスだった。 デビューからここまで13戦、この馬はまだ一度も掲示板を外していない。
出典:中日スポーツ「【有馬記念】代打男・池添謙一の執念は実らず…カレンブーケドールは5着同着『勝ち馬の手応えが違いすぎた』と脱帽」2020年12月27日配信、https://www.chunichi.co.jp/article/177437、閲覧日:2026年7月24日。
三千二百メートルの三着
2021年3月、日経賞。松山弘平を背に1番人気で好位から内を突き、メンバー最速の上がり34秒5でウインマリリンに詰め寄ったが、半馬身だけ残された。 5月2日、天皇賞・春。この年の舞台は阪神の芝3200mで、鞍上は戸崎圭太に替わっていた。牝馬がこの盾を掲げたのは1953年のレダまで遡り、68年ぶりの快挙がかかっていた。距離は未知、阪神の芝も初めて。それでもカレンブーケドールは3着に粘り、出走した3頭の牝馬の中で最も先にゴールしている。 6月の宝塚記念は、クロノジェネシスとレイパパレに次ぐ3番人気。中団から進めたが前との差は詰まらず、0秒8差の4着。同期の女王との六度目が、最後の対戦になった。 10月31日、天皇賞・秋。好位を追走しながら直線で伸びを欠き、12着。デビューから17戦目にして、初めて掲示板の外に名前があった。
花束のゆくえ
次はジャパンカップ、と決まっていた。だが左前脚に繋靭帯炎が出て回避。年明けのアメリカジョッキークラブカップでの復帰を目指していたものの、放牧先で靭帯の状態が思ったより悪いと分かり、11月30日に引退が発表された。 17戦2勝、獲得賞金4億5805万7000円。重賞で2着が六度、3着が二度。ついに重賞のタイトルを一つも持てず、世間はシルバーコレクターと呼んだ。けれど成績表を上から下へ辿れば、前を行った馬の名がどれも重い。ダノンキングリー、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユー、スワーヴリチャード、センテリュオ、ウインマリリン、ワールドプレミア。この牝馬は届かなかったのではなく、いつも届く場所にいた。 生まれ故郷の社台ファームで、彼女は繁殖牝馬になった。初仔はエピファネイアとの間のハムタン、2番仔はブリックスアンドモルタルとの間の牝馬サンリットブーケ——母の名の後半を受け継いだ娘である。国枝栄は、産駒でGIを、と願った。 津村明秀のことも書いておきたい。この牝馬で三度GIの2着に立った男は、2024年5月12日、テンハッピーローズでヴィクトリアマイルを勝つ。デビュー21年目、GI挑戦48度目の初制覇だった。あのクビ差の直線を、今度は先頭で駆け抜けたのである。 勝利の大輪は、この馬自身の頭上では咲かなかった。それでも花束はほどけていない。千歳の牧草地で仔を連れて歩く鹿毛の牝馬が、一輪ずつ、まだ手の中に持っている。
このサイトについて
名馬ジャーニーとは
名馬ジャーニーは、競馬の名レースと、引退した馬たちのその後を記録する、個人運営のアーカイブサイトです。数分のレースだけでなく、馬がターフを去ってからの時間まで辿れることを大切にしています。JRAなどの競馬主催者・関連団体とは関係のない、一人の競馬好きが続けている場所です。
情報について
本サイトの競走馬プロフィールやレース記録は、報道記事やWikipediaなど、一般に公開されている情報をもとに、当サイトの言葉で整理・編集しています。各馬の歩みをたどる読み物には、参考にした記事の出典を末尾に記載し、引用は必要な範囲にとどめています。
競走成績などのデータは、Wikipediaを主として一般に公開されている情報を参考に、当サイトが独自に整理・編集したものです。JRAの公式サイトやJRA-VAN、netkeibaといった競馬情報サービスのデータベースを転載・複製したものではありません。個人が公開情報をもとにまとめたものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
文章の制作には生成AIを活用し、運営者が確認のうえ公開しています。ただし個人による運営で、一部は自動的に更新されるため、誤りや古くなった情報が含まれている場合があります。誤りにお気づきの際は、お知らせいただけると幸いです。馬券の購入その他の判断は、JRA・各主催者の公式発表にもとづき、ご自身の責任で行ってください。
画像について
本サイトに掲載している競走馬のイラストなどの画像は、AIで生成したオリジナルのものです。実在する写真を複製・加工したものではありません。競走馬の毛色や特徴を完全に再現できるものではない点は、あらかじめご了承ください。なお、映像のサムネイルは、YouTube上の各動画のサムネイル画像を表示しています。
映像について
本サイトのレース映像は、競馬主催者などの公式チャンネルが公開し、埋め込みを許可している動画だけを、YouTubeの標準的な埋め込み機能でご紹介しています。権利者に無断で転載された映像は扱いません。牧場の映像も同じ仕組みで、牧場や、牧場を訪ねた方々が自身のチャンネルで公開している動画をご紹介しています。
動画は埋め込み先でもYouTube上で再生され、再生数・広告収益はすべて各チャンネルに帰属します。あわせて各チャンネルの登録ボタンを設け、ご覧になった方が配信元のチャンネルへ辿り着けるようにしています。本サイトが動画ファイルを保存・配信することはありません。
名レースの記憶を残し、馬たちの引退後まで辿るこのサイトが、その映像を遺してくださった各チャンネルと、新しい競馬ファンとの出会いに少しでも役立てば幸いです。
広告について
本サイトは、運営を続けるための費用にあてるため、競走馬プロフィールや成績表など、当サイトが制作したコンテンツが主体のページに広告を掲載することがあります。動画の視聴が主となる場面には広告を置きません。アフィリエイトリンクなどを掲載する場合は、広告であることがわかる表示を行います。
アクセス解析について
本サイトは、閲覧状況の把握と改善のため、Googleアナリティクスを利用しています。GoogleアナリティクスはCookieを用いてアクセス情報を収集しますが、個人を特定する情報は含まれません。仕組みの詳細はGoogleのポリシーと規約をご確認ください。Cookieは、お使いのブラウザの設定で無効にすることもできます。
免責事項
掲載内容には正確を期していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。本サイトの利用、およびリンク先の外部サイトの利用によって生じた損害について、運営者は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
お問い合わせ・権利者の方へ
掲載内容についてのお問い合わせ、誤りのご指摘、掲載をご希望されない場合の削除・修正のご依頼を承ります。権利者やご関係者の方からのお申し出には、内容を確認のうえ、速やかに対応いたします。お問い合わせ先は、準備が整い次第このページに掲載いたします。映像については、各チャンネル側の設定でも表示を停止いただけます。