1996年、ダートグレード競走の整備に合わせて創設された重賞。当初の名は「シーサイドステークス」で、舞台は函館ダート1700mだった。翌1997年、函館と札幌の開催順が入れ替わったのに伴って施行場を札幌へ移し、名前も北国の街路樹ハルニレの英名をとって「エルムステークス」に改まる。2009年に国際競走となり、格付表記もGIIIへ。当サイトが辿るのは2000年から2025年までの26回で、うち2009年は新潟ダート1800m、2013年と2021年は函館ダート1700mでの施行である。負担重量は別定で、3歳54kg・4歳以上57kg、牝馬2kg減。3kgの恩恵があってなお、26回で3歳馬が勝ったのは2004年のパーソナルラッシュ1頭きりだ。そのパーソナルラッシュは翌2005年、4歳になって57kgを背負い、ハナ差で連覇している。牝馬の優勝も2002年プリエミネンスの1度だけ。古馬牡馬のための一戦、という色がはっきり出ている。決着は総じて際どい。26回のうち9回がハナ・アタマ・クビ差、さらに3回が半馬身差で、半馬身以内が12回——ほぼ2回に1度の割合になる。例外中の例外が2003年で、1番人気のアドマイヤドンが2着に9馬身をつけた。この馬はJBCクラシックを2002年から2004年まで3年続けて勝っている。人気は極端に振れない。1番人気の勝利は6回、その一方で二桁人気の戴冠は26回で一度もない。ただし直近は様子が違う。2021年から2025年までの5年、勝ったのはすべて4番人気以下だ。時計は札幌ダート1700mで1分41秒台から44秒台。最速は2017年ロンドンタウンの1分40秒9である。騎手では岩田康誠の5勝(2008・2012・2014・2015・2017)が際立ち、ローマンレジェンドで勝った2012年・2014年もこの人。横山典弘も3勝(2000・2006・2011)を挙げ、その息子の和生が2018年と2024年に勝っている。
2026年は第31回。8月8日(土)、1回札幌5日の第11競走、15時25分発走。札幌ダート1700m・GIII、サラ系3歳以上(国際・指定)、負担重量は別定で、11頭が枠に入った。3歳馬も牝馬も地方所属馬もなく、11頭すべてが4歳以上の牡馬。基礎の57.0kgから加増を受けたのは3頭だけだ。最重量は4枠4番のナチュラルライズ(牡4・横山武史)の59.0kg。2025年に大井の羽田盃と東京ダービーを勝ったダート二冠馬で、ジャパンダートクラシックは2着。今年はフェブラリーステークス7着、かしわ記念8着、帝王賞8着と勝ち星から遠ざかっており、7月1日の帝王賞以来の一戦になる。父・横山典弘が3勝、兄・和生が2勝しているレースに、武史が乗る。58.0kgは2頭。3枠3番のルクソールカフェ(牡4・岩田望来)は2025年の武蔵野ステークス勝ち馬で、前走は6月の安田記念(芝1600m)11着。ダートに戻るのは8か月ぶりだ。そして8枠11番のペリエール(牡6・佐々木大輔)が、昨年ここを勝った当の馬である。鞍上も同じ。連覇すればパーソナルラッシュ(2004・2005)以来2頭目になるが、前走は4月のオアシスステークス4着で、3か月半ぶりの実戦になる。残る8頭は据え置きの57.0kg。うち4頭は7月18日の函館・マリンステークスからの直行で、勝ったのが7枠8番のウェイワードアクト(牡6・舟山瑠泉)。逃げて1分42秒8だった。2着が2枠2番のレヴォントゥレット(牡5・北村友一)、3着が7枠9番のヒルノハンブルク(牡4・池添謙一)、6着が6枠7番のテーオードレフォン(牡7・古川吉洋)。6枠6番のヴァルツァーシャル(牡7・斎藤新)は2024年のマーチステークス勝ち馬で、5月の平安ステークス2着。8枠10番のオメガギネス(牡6)はJRAの重賞で2着3回、まだ戴冠がない。その鞍上が、当サイトの辿る2000年以降でこのレースを最も多く勝っている岩田康誠である。
確定した枠順・全11頭の脚質とテンの速さをAIが読み、レース展開を再現します。逃げ・先行・差し・追込はあなたの読みに変えて何度でも走らせられ、1000回施行の番手分布・勝率の統計も見られます。