名馬の記憶を、
再生する。

年表ICHINEN-ISSO — 2400m

BOKUJŌ-CHŌ — HOKKAIDO

牧場帖

一年ずつ、顔ぶれをたどる。引退した名馬たちの繋養・在籍と映像を綴る帳面。
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今週の競馬

今週末のJRA重賞(サウジアラビアロイヤルC・アイルランドトロフィー・スワンS)の展開&レースシミュレーション・見どころ・歴代優勝馬。今週の競馬予想・今日の競馬の参考に
COLUMN

今週の競馬予想と見どころ

過去の傾向と今年の見どころ — 編集部の自前コラム。展開はシミュレーションで確かめる
GIIIサウジアラビアロイヤルカップ東京 芝1600・10/10(土)
これまで

前身は、東京競馬場の芝1600メートルで行われていた2歳(旧表記3歳)のオープン特別「いちょうステークス」である。1968年に条件特別の「いちょう特別」として始まり、1988年にいちょうステークスと改称。2014年、2歳マイル路線を整える目的で重賞に格上げされた。翌2015年、日本とサウジアラビアの外交関係樹立60周年を記念して「サウジアラビアロイヤルカップ」と改称し、回次はこのとき改めて第1回とされた。GIIIの格付けは2016年から。正賞はサウジアラビアジョッキークラブ賞で、2025年は外交関係樹立70周年の副称を付けて行われている。 本サイトは改称後の2015年から2025年まで11回を持っている。11回の勝ち馬はすべて4番人気以内で、1番人気3回、2番人気4回、3番人気3回、4番人気1回(2015年ブレイブスマッシュ)。2歳の秋、まだキャリアの浅い馬どうしの一戦にしては、波乱の少ない競走である。2021年は7頭立てで、全馬が単勝の人気順どおりに入線した。 この競走の名を高めたのは、勝ち馬のその後だ。2017年ダノンプレミアム、2019年サリオス、2022年ドルチェモアは、いずれも同じ年の12月に朝日杯フューチュリティステークスを勝った。11回のうち3頭が、2か月後に2歳王者になったことになる。2018年のグランアレグリアは2着に3馬身半差をつけ——11回で最も大きな着差——、朝日杯フューチュリティステークスこそ3着に敗れたが、翌春の桜花賞を勝った。2020年のステラヴェローチェは不良馬場を3馬身差で勝ち、翌年は皐月賞、日本ダービーとも3着に入っている。 走破タイムの最速は2019年サリオスの1分32秒7。最も遅いのはその不良馬場の2020年で、1分39秒6だった。騎手ではC.ルメール(2018年グランアレグリア、2021年コマンドライン)と横山典弘(2015年ブレイブスマッシュ、2020年ステラヴェローチェ)がそれぞれ2勝している。

今年

2026年は10月10日(土)、4回東京3日の11レースに行われる第12回(いちょうステークス時代の2014年は回次に含まない)。舞台は東京競馬場の芝1600メートル(左回り)で、サラ系2歳オープン(国際)(特指)の馬齢戦。負担重量は牡馬・せん馬56キロ、牝馬55キロで、全馬がほぼ同じ条件で走る。 出走馬は開催週に確定するため、ここではまだ名前を挙げない。過去の項で見たとおり、この競走は2歳の秋に東京の長い直線とワンターンのマイルを経験させる場で、ここを勝った馬が12月の朝日杯フューチュリティステークスや翌春のクラシック、NHKマイルカップへ向かう流れが続いてきた。人気上位がそのまま力を示しやすいのか、それとも12回目にして初めて5番人気以下の馬が勝つのか。来年の主役候補を最初に見る一戦になる。

GIIアイルランドトロフィー東京 芝1800・10/11(日)
これまで

前身は1953年に「東京牝馬特別」の名で創設された牝馬重賞で、名称の変遷を経て1967年に「牝馬東京タイムズ杯」、1992年に「府中牝馬ステークス」となった。創設時は東京競馬場の芝2000メートルのハンデ戦で、1955年から芝1600メートル、1969年から別定戦。1984年のグレード制施行でGIIIに格付けされ、1996年にエリザベス女王杯が古馬に開放されると、距離を芝1800メートルに延ばしてその前哨戦となった。2011年にGIIへ格上げ、2014年から1着馬にエリザベス女王杯の優先出走権が与えられている。2017年には日本とアイルランドの外交関係樹立60周年を記念して「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」の名になった。 2025年に番組が組み替えられた。10月・GII・別定というこの競走の条件は「アイルランドトロフィー」が引き継ぎ(JRAの回次は第1回に戻った)、「府中牝馬ステークス」の名は6月の東京芝1800メートルのハンデGIIIへ移っている。本サイトは秋の牝馬GIIとしての連続性を重んじ、2000年から2025年までの26回を通史として持っている(2002年の1回だけ中山の芝1800メートル)。 1番人気の優勝は26回で6回にとどまり、最も多い勝ち馬の人気は4番人気の8回。2桁人気の優勝も3回ある(2012年マイネイサベル10番人気、2015年ノボリディアーナ11番人気、2022年イズジョーノキセキ12番人気)。決着は近く、ハナ・アタマ・クビ・半馬身の差が26回中15回。3馬身以上の差がついたのは、2000年トゥザヴィクトリーの4馬身と2020年サラキアの3馬身(重馬場)の2回だけである。走破タイムの最速は2019年スカーレットカラーと2022年イズジョーノキセキの1分44秒5。 二度勝ったのはデアリングハート(2006年、2007年)だけ。騎手では岩田康誠(2017年クロコスミア、2019年スカーレットカラー、2022年イズジョーノキセキ)とC.ルメール(2015年ノボリディアーナ、2018年ディアドラ、2024年ブレイディヴェーグ)が3勝ずつで並ぶ。ここを勝って秋のGIに届いた馬もいる。2008年のブルーメンブラットは同じ年のマイルチャンピオンシップを、2016年のクイーンズリングはエリザベス女王杯を勝った。2018年のディアドラは翌2019年、イギリスのナッソーステークスを制している。

今年

2026年は10月11日(日)、4回東京4日の11レースに行われる。アイルランドトロフィーとしては第2回。舞台は東京競馬場の芝1800メートル(左回り)で、サラ系3歳以上牝馬のオープン(国際)(指定)による別定戦である。6月に同じコースで行われた現在の府中牝馬ステークス(ハンデGIII)とは別の競走で、こちらが前年までの「秋の府中牝馬」の条件を受け継いでいる。1着馬にはエリザベス女王杯の優先出走権が与えられる。 出走馬は開催週に確定するため、ここではまだ名前を挙げない。過去の項で見たとおり、1番人気の勝率は高くなく、4番人気前後の馬が勝つことの多い競走で、着差もしばしば首や鼻の争いになる。11月のエリザベス女王杯へ向かう古馬牝馬の一線級と、秋華賞とは別の道を選んだ3歳牝馬が、東京の長い直線でどう交わるのか。秋の牝馬路線の地図が、ここで描き直される。

GIIスワンステークス京都 芝1400・10/12(月)
これまで

1958年、5歳(現4歳)以上の重賞として創設された。当初は京都競馬場の芝1800メートルで春に行われるハンデ戦で、1961年に別定戦、1972年に芝1600メートル(外回り)へ。1984年に施行時期を10月下旬へ移し、距離を芝1400メートル(外回り)に縮めて、マイルチャンピオンシップの前哨戦となった。同年のグレード制施行でGII。2000年から毎日放送の寄贈賞を受け、2021年からは番組表上の名称を「MBS賞 スワンステークス」とする。2014年からは1着馬にマイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられている。競走名の「スワン」は白鳥のことで、京都競馬場のスタンド名にも使われてきた。 本サイトは2000年から2025年まで26回を持っている。京都競馬場の整備工事のため、2021年と2022年は阪神の芝1400メートルで行われた。1番人気の優勝は4回だけで、2桁人気の勝ち馬は6回もいる。最も低いのは2006年プリサイスマシーンの14番人気で、2003年から2006年までは4年続けて10番人気以下が勝った(ギャラントアロー、タマモホットプレイ、コスモサンビーム、プリサイスマシーン)。近年も2020年カツジ(11番人気)、2023年ウイングレイテスト(10番人気)がいる。距離の短いGIIに、スプリンターとマイラーが入り交じる難しさが表れている。 二度勝ったのはダイアトニックで、2019年は京都で、2022年は阪神で勝った。決着は接戦が多く、ハナ・アタマ・クビの差が26回中10回。大きな着差は2002年ショウナンカンプの3馬身と2003年ギャラントアローの2馬身半。走破タイムの最速は2025年オフトレイルの1分18秒9。騎手では本田優、松岡正海、浜中俊、川田将雅、C.スミヨン、岩田康誠の6人が2勝ずつしている。 勝ち馬はその後、マイルだけでなく短距離の頂にも届いた。2009年のキンシャサノキセキと2013年のコパノリチャードは、翌年の高松宮記念を勝った。2016年のサトノアラジンは翌年の安田記念を制している。 2025年、施行時期が従来より2週間早まり、3日間開催の月曜日に移った(2026年も同じ)。

今年

2026年は10月12日(月・スポーツの日)、4回京都5日の11レースに行われる第69回。舞台は京都競馬場の芝・外回り1400メートル(右回り)で、サラ系3歳以上オープン(国際)(指定)の別定戦である。基本の負担重量は3歳55キロ、4歳以上57キロ、牝馬2キロ減で、GI・GIIの勝ち鞍に応じた加増がある。1着賞金は5900万円、勝ち馬にはマイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられる。 出走馬は開催週に確定するため、ここではまだ名前を挙げない。月曜日に移って2年目。昨年は新しい日程の初年度で、オフトレイルが5番人気から1分18秒9の最速タイムで勝った。過去の項で見たとおり、この競走は人気どおりに収まらないことが多い。11月のマイルチャンピオンシップを見据えるマイラーと、スプリンターズステークスを終えた短距離馬が、京都の外回りの下り坂からどう直線を迎えるのか。

今週の競馬・今日の競馬の歩き方

このページは、今週のJRA重賞をひとつの紙面に束ねた週末競馬の入口です。展開&レースシミュレーション(競馬の展開予想ツール)で確定した枠順から展開シナリオを何度でも走らせ、編集部コラムで過去の傾向を確かめ、歴代優勝馬と公式レース映像で記憶をたどる——今週の競馬予想・今日の競馬の参考になる材料を、予想印や買い目ではなく「自分で確かめられる道具と検証済みデータ」の形で置いています。

今週の展開&レースシミュレーションは、枠順が確定してから公開します(土曜レース=木曜夜ごろ、日曜レース=金曜夜ごろ)。2歳戦など推定の根拠が足りないレースの週は見送ることがあります。

レースの歴史そのものはレース別の歴代優勝馬へ、一頭ずつの全成績・血統・物語は名馬録へ。

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